【東京・代々木上原】東京ジャーミイで異国を感じる散歩

東京ジャーミー 国内

こんにちは、椿(ツバキ)です。
会社員として働きながら、日本舞踊を続けています。
旅を通して、土地の文化に触れることを大切にしています。

先日、少し気分転換をしたくて、東京・代々木上原を散歩しました。
目当ては観光地でも商業施設でもなく、静かな住宅街の中にひっそりと佇む「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」。
トルコ様式のモスクでありながら、誰でも自由に見学できる場所です。
東京にいながら、まるで異国を旅しているような不思議な体験ができました。

旅のメモ
  • 旅先: 代々木上原(東京ジャーミイ周辺)
    東京都渋谷区大山町1-19
  • 行き方:新宿駅 → 代々木上原駅→ 駅から徒歩約5分で東京ジャーミイへ
  • 訪れた場所:東京ジャーミイ・トルコ文化センター、上原銀座商店街のあたりを散歩
  • 旅の時期: 初夏(5月)・休日の午後
  • 所要時間: 約2〜3時間(散歩+見学+カフェ休憩)

坂道の街、代々木上原を歩く

東京の代々木上原駅にて下車。
新宿や渋谷のような喧騒とは違い、どこか時間がゆっくり進んでいるような静けさがありました。
カフェやベーカリーが点在し、とても過ごしやすそうな街だと感じました。

井の頭通りを少し歩くと、白い尖塔が遠くに見えてきます。
最初は「教会かな?」と思いましたが、近づくにつれて、窓や装飾の形がどこか中東の香りを感じさせるデザインに変わっていきました。
その建物こそが、「東京ジャーミイ」。

このモスクは、日本最大のイスラム教礼拝堂であり、トルコ政府が支援して建てたものだそうです。
1990年代後半に再建され、現在は礼拝の場としてだけでなく、トルコ文化を発信する拠点にもなっているそうです。


いざ、ジャーミー内部へ

入口で靴を脱ぎ、一歩踏み入れただけで、まるで別世界のような空間が広がっていました。
天井が高く、外光がステンドグラスを通して柔らかく差し込み、床に青や緑の模様を描いていました。

壁や柱には、幾何学模様のタイルとアラビア文字のカリグラフィが並び、ひとつひとつが芸術品のようでとても綺麗でした。

ドームの中心に吊るされた大きなシャンデリアは、金色と青の装飾が混ざり合い、天井を見上げるだけで息をのむほどの迫力です。


広いカーペットが一面に敷かれていて、祈りのための空間が静かに整っていました。

誰でも訪れられる場所

ここは予約なしで見学が可能。
モスクというと「信者しか入れないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、東京ジャーミイは一般の見学者にも開かれています。

受付の方に声をかけると、快く案内をしてくれました。
女性の場合は頭をスカーフで覆うように求められますが、入口で貸し出しもしてくれます。
服装も露出を控えめにすれば問題ありません。

礼拝が行われている時間帯は一部見学制限がありますが、
それ以外の時間帯は誰でも穏やかな気持ちで滞在できます。

隣接するトルコ文化センター

1階には、トルコ文化センターも併設されています。
トルコの雑貨や食品が並び、香辛料の香りや色とりどりの陶器が目を楽しませてくれました。
チャイグラスやナザール・ボンジュウ(青い目の魔除け)など、見ているだけで旅の気分になります。

散歩が旅に変わる瞬間

代々木上原という街は、坂道と住宅街が混ざり合う静かな場所でした。
そこに突然現れる異国の建築は、まるで旅の入り口のようで、とても印象的。

見学を終えて外に出ると、夕方の光がモスクの壁を淡く照らしていました。
白い石造りの建物が、金色に輝く光景もまた趣がありました。

そのまま少し歩き、代々木公園まで。近くで買った飲み物を片手に、ベンチで休憩。

代々木公園はいつでも賑わっていますね。


小さな旅のすすめ

旅行というと、遠くへ行くことをイメージしがちですが、
時には散歩の延長にこそ、心に残る出会いがあ流と思っています。

東京ジャーミイのような場所は、
忙しい日常の中で「立ち止まる」きっかけを与えてくれる存在です。

文化や宗教に興味がなくても、
建築やデザイン、光の入り方、静けさに触れるだけで、
少しだけ気持ちがリセットされます。

私にとってこの日の散歩は、「旅とは距離ではなく、感じ方のこと」だと教えてくれる時間になりました。
次は、また別の街で異国の気配を探しに行こうと思います。笑


参照

  • 名称:東京ジャーミイ・トルコ文化センター
  • 住所:東京都渋谷区大山町1-19
  • 最寄駅:代々木上原駅から徒歩約5分
  • 開館時間:10:00〜18:00(礼拝時間を除く)
  • 見学:予約不要・無料
  • 公式サイトhttps://tokyocamii.org/ja/

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